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車にとってガソリンの給油は欠かせません。(BEV車は除く)
ガソリンを給油する際に、ガソリンスタンドで必ず目にする「ハイオク」「レギュラー」「軽油」という表示。
マイカーに給油すべきガソリンの種類は解っていても、何が違うのか、間違って給油してしまったらどうなる?と聞かれると、意外と正確に答えることが難しいです。
そこで本記事では、それぞれの燃料の違いや間違えた場合のリスクなどを解説致します。
もくじ
それぞれの燃料は何が違う?
エンジンを動かすために必要なガソリンは「レギュラー」「ハイオク」「軽油」と分けられていますが、原料は全て原油からできています。
油田から産出された原油は、加熱炉で加熱され常圧蒸留装置で蒸留しそれぞれのガソリンや他の石油製品として使われます。
精油所では、原油が350℃に熱せられ蒸気(石油蒸気)として沸点の低いものから順に分けられガソリンは沸点が35~180℃で留出されますが本来、ガソリンは無色透明で常温常圧の状態で蒸発しやすく危険性が高いため、灯油との見分けができるよう「オレンジ系の色」に着色されています。
実はガソリンに分類されるのはレギュラーとハイオクになり、軽油はガソリンを蒸留する過程でできる燃料に分類されます。

では、それぞれの違いをみていきましょう。
■レギュラーガソリン
日本で最も多く使われているのが「レギュラーガソリン」です。
国産車で流通の多い「軽自動車」「コンパクトカー」「ミニバン」などエントリーモデルに分類されている車の多くがレギュラーガソリン指定です。
主な特徴は、
・国内での流通量が多い
・価額が安い
・国産の軽自動車や普通車に多く使われている

1リッターあたりの燃料代が安いですが、高性能なエンジンには不向きであったり、スポーツ走行には物足りない場合があります。
■ハイオク
輸入車や国産の高性能エンジンを搭載している車、スポーツカーには「ハイオクガソリン」が指定されている場合が多いです。
主な特徴は、
・高品質のガソリン
・ノッキングを起こしにくい
・エンジンの性能を最大限に引き出せる
・清浄成分が多い

エンジンにとってはメリットがあるものの、高価額で燃費に関してはあまり影響しないといわれています。
■軽油(ディーゼル)
近年、乗用車でもディーゼルエンジンを使用している車が増えました。
軽油は、ガソリンとは燃え方が異なり全く違う燃料です。
主な特徴は、
・ディーゼルエンジン専用の燃料
・引火しにくい
・圧縮熱で着火する
・高トルク
・燃費が良い
・燃料代が安い

一般的に、レギュラー車やハイオク車よりも燃費が良く、パワフルな走行が可能なためトラックやバスなどに使用されてきました。ディーゼル車は、高トルクを出すことができますがエンジン音が大きめであったり冬は凍結する恐れがあるため寒冷地では、寒冷地仕様の軽油が出荷されています。
指定以外のガソリンを入れると、どうなるの?
レギュラー車に間違って、ハイオクを入れてしまった・・・
など、指定の燃料以外のガソリンを誤って入れてしまうとどのようなリスクがあるのでしょうか。
よくある誤解とトラブルの事例がコチラ。
①レギュラー車にハイオクを入れるとパワーアップする?
ハイオクは高性能な燃料のため、レギュラー車にハイオクを入れているという方も時々お見掛けします。
しかし、レギュラー車にハイオクを入れてもエンジン設計が異なるため基本的にはパワーアップはしません。
害は少ないですが、メリットもほぼなしというのが正解です。
②レギュラー車に軽油を入れてしまったらどうなる?
レギュラー車・ハイオク車に誤って軽油を入れてしまうと故障の原因となります。
具体的には、エンジンがかからなくなったり,燃料ポンプの破損,イジェクター故障など高額な修理費用がかかってしまいます。
③ハイオク車にレギュラーを入れてしまったら、どうなる?
意外と多い事例がこちらで、1度のみ誤って入れてしうケースと入れ続けてしまっていたケースがあります。
実は、即故障しない場合が多く誤りに気が付きにくいため危険なパターンとなります。
気が付くのに遅れてしまうと、エンジン内部にダメージが蓄積し高額な修理費用がかかってしまいます。

万が一、指定されていない燃料を給油してしまった際は、早急にロードサービスの手配やカーディーラーに相談することが望ましいです。
間違えないためのチェック方法
給油口のフタを開けると、裏側に「指定燃料の表記」がほとんどの車にはあります。
また車検証にも記載されているので新車・中古車に限らず、納車後の初めての給油の際には表記を確認しましょう。
既にお車を所有されている方も、確認されておくと安心です。
また、ガソリンスタンドでは入れ間違いを防止するためにガソリンのノズルの色が定められているため給油の際は、給油口や車検証に記載されている燃料と給油時のノズルがマッチしているかも忘れず行いましょう。

一般的にセルフサービスステーションでは、
・レギュラー:赤
・ハイオク:黄
・軽油:緑
に色分けされています。
▼ コチラも併せてご覧ください
まとめ
車に給油できる燃料は、エンジンの種類により異なります。
誤って給油してしまうと、故障の原因となってしまいますので「マイカーの指定の燃料」を覚えておくことは非常に大切です。
また燃料の種類によって「維持費」や「燃費」なども異なってくるため、車の購入時にはこれらの内容を思い返して頂ければと思います。
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