タイヤを交換する際は、車に合ったサイズのものを選ぶ必要があります。そのためにまず、取付予定のお車に装着されているタイヤサイズを正しく把握しておきましょう。タイヤサイズの確認方法をわかりやすく、ご説明します。 タイヤサイズは以下の方法で確認できます。
タイヤ本体のサイドウォール部
タイヤ本体の側面(サイドウォール部)には、たくさんの情報が記載されていますが、イラストの「205/55R16 91W」のような表記がタイヤサイズを表しています。
そのタイヤサイズと同じものを選ぶと確実です。
車の運転席側ドアの内側
多くの場合、運転席ドアの内側車体に指定タイヤサイズと指定空気圧が記載されたシールが貼られています。
タイヤ交換の際はこのタイヤサイズ表記を必ず確認し、同じサイズのタイヤを購入するようにしましょう。
また、見栄えをよくするためにホイールのインチアップ・インチダウンを行う場合は、タイヤの外径(直径)が変わらないようにする必要があります。
※車種によっては運転席側ドアの内側のシールがない場合がございます。
※すでにホイールのインチアップ・インチダウンを行っている場合はこれに当てはまりません。取付予定のお車に装着されているタイヤサイズをご確認してください。
上記、タイヤサイズ確認方法にてタイヤサイズがご不明な場合は、お気軽にお問合せメールを送って頂ければお悩みを解決いたします。
タイヤのサイズについて
ここからは、タイヤサイズの基礎知識となりますので、読んでいただければ幸いです。
タイヤ屋さんなので少しタイヤの事を語りたいのです。 ●表記方法● ほとんどの乗用車はこのように記載されています
(※数字は車種によって異なります。)
タイヤサイズ表記は、
・タイヤ幅
・扁平率
・タイヤ構造
・リム径
・ロードインデックス
・速度記号
によって構成されています。
これらの指標はすべて意味を持っており、理解しておくとタイヤ交換の際に非常に役立ちます。
それでは、各指標が何を表しているか見ていきましょう。
タイヤの幅とは
タイヤ幅とは文字通りタイヤの横幅のことです。
単位はmm(ミリメートル)となります。
上の表記例では、このタイヤの幅は205mmになります。
205mm=20.5cmの幅があるということです。
扁平率とは
扁平率とはタイヤ幅に対するタイヤ断面の高さの比率、つまりタイヤのサイドウォール部分の厚さを表す数値(単位はパーセント)です。
上の表記例では、このタイヤの扁平率は55パーセントになりますので、幅に対してサイド部分が55%あります。
よって、このタイヤのサイドウォール部分の厚さは、205mm×55パーセント=約113mmとなります。
扁平率が大きいほど、サイドウォール部分の厚さが大きくなります。
タイヤ構造とは
乗用車用タイヤには、「ラジアルタイヤ」と「バイアスタイヤ」という2つの構造があります。
上の表記例の「R」はラジアルタイヤを示しています。
走行性能、経済性ともにラジアルタイヤが優れており、現在流通しているほぼすべての乗用車用タイヤはラジアルタイヤとなっていますので特に気にせずOKです。
あまり見ることはありませんが、「-」がバイアスタイヤの表記に使われています。
リム径とは
リム径とは、タイヤに装着するホイールのサイズを表す数値です。
単位は「インチ」となります。
上の表記例では、このタイヤのホイールサイズは16インチとなります。
現在市販されている乗用車では、14~17インチホイールを採用しているものが多く、一部上級グレードや高級車においては18インチ以上の大径ホイールを採用しているものもあります。
ロードインデックス(LI)とは
ロードインデックス(LI)とは、タイヤが1本で支えることのできる最大負荷(重量)を示す指数です。
タイヤ交換の際は、このLIがもとの装着タイヤと同じかそれ以上でなければいけません。
LIが小さくなると、タイヤが車体を支える力が弱くなってしまいますので、バーストや編摩耗など、走行に大きな支障が出る恐れがあるからです。
また、値が純正タイヤより小さいタイヤは車検が通りませんのでご注意ください。
速度記号とは
速度記号とは、タイヤが走行に耐えられる最高速度を示す記号で、アルファベットで表されます。
アルファベットごとに走行可能な最高速度が決められており、以下の表のとおり下へ行くほど高速性能の高いタイヤになります。
本項では最高速度120km/hからの速度記号をご紹介します。
速度記号 | 最高速度 (km/h) |
---|---|
L | 120 |
M | 130 |
N | 140 |
P | 150 |
Q | 160 |
R | 170 |
S | 180 |
T | 190 |
U | 200 |
H | 210 |
V | 240 |
W | 270 |
Y | 300 |
タイヤサイズ表記からタイヤ外径の計算を行う
タイヤサイズの表記の見方について、だいたいお分かりいただけたでしょうか。
タイヤサイズ表記が分かると、タイヤの外径(直径)を求めることができます。
計算式は次のようになります。 タイヤ外径の求め方
- タイヤ外径(mm)=タイヤ幅(mm)×扁平率(%)×2+リム径(インチ)×25.4 ※
- (※1インチ=25.4mmのため)
たとえば、サイズ表記が「205/55R16 91W」のタイヤであれば、205×55%×2+16×25.4=632(小数点以下四捨五入)となり、このタイヤの外径は632mmであることが分かります。
タイヤ外径はなるべく変わらないように
タイヤを買い替えるときやドレスアップを目的としたインチアップを行う際は、もとの装着タイヤと外径が変わらないようにする必要があります。
なるべく装着しているタイヤと同じ外径のタイヤを選ぶようにしましょう。
その他ご不明点ございましたら、お気軽にご相談ください。